「自愛」という言葉。
挨拶文なんかでよく使われます。
きっと一度は見たことがある単語じゃないかと思います。
この「自愛」の使い方がおもしろいんです。
さてクイズです。
1、寒さ厳しい折、お体どうぞご自愛ください。
2、寒さ厳しい折、どうぞご自愛ください。
1と2、どちらが正しい使い方だと思いますか?
違いといえば、「お体」という単語が入っているかいないかの差です。
答えは、
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
2
です!
なんとなく、1のほうが正しいんじゃないだろうかって思いませんでしたか?
実はこの「自愛」という言葉は「自分を大切にする」「自分の健康状態に気をつける」という意味なのです。
意味:
「自分を大切にすること。自分の健康状態に気をつけること。」
(Yahoo!辞書http://dic.yahoo.co.jp/より引用)
であれば、
1、寒さ厳しい折、お体どうぞご自愛ください。
だと、
寒さが厳しい時節柄、お体どうぞご健康に気をつけてください
という半ば「左に左折」「飛びながらジャンプ」のごとく、変な意味になってしまいます。
2、寒さ厳しい折、どうぞご自愛ください。
だと、
寒さが厳しい時節柄、どうぞご健康に気をつけてください
となり、正しい文章になります。
ですから、正しい使い方としては、2が正しいということになるんですね。
ただ、実際のところ、
お体ご自愛ください という表現は、一般的に皆さん使用されていらっしゃいますので、
「お体」をつけたからと言って、
「あらやだ、あの人、自愛の前にお体って言ったわよ。言葉を知らないのね」
とはならないと思います(笑)
とくに面と向かってご挨拶するときなどは、「お体」がついているかどうかなんて、全然大きな問題ではなく、
「本当に自愛をしてほしいと思っているんだ」
という気持ちがあるかどうかが重要です。
それではまた次回お会いしましょう。
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