二年半前に入社した新郎。非破壊検査という珍しい職種に就きながらも腕のいい技術員として発表者からの信頼厚く業務に励んでいます。新郎のことを買っている発表者。新郎の将来に大きな期待を寄せながら、円満な家庭を願って贈る祝辞です。
翔太、千尋さん、ご結婚おめでとうございます。ご両家の皆様におかれましても、幸せに満ちた二人をご覧になって、お慶びもひとしおのことと存じます。
ただいまご紹介にあずかりました、株式会社ツバサの田沼でございます。本日はこのようなおめでたい席にお招きいただきまして、誠に有難うございます。
ご臨席の諸先輩方をさしおき、僭越ではございますが、一言お祝いの言葉を述べさせていただきます。
どうぞ皆様ご着席ください。
私どもの会社の業務内容は、余り一般的にはあまり認知がないのですが、いわゆる非破壊検査と申しまして、建造物や科学コンビナートなどの、鋼材の腐蝕や経年劣化に対し、レントゲンなどを用いて、物を壊すことなく状態を測る、建物のドクターのような仕事、と言うと分かりやすいかもしれません。
その中で新郎の翔太は、二年半前に入社をし、現在ではもうすっかり腕のいい技術員として、現場の管理・監督などもこなしていただいています。彼は非常に優秀な人で、とにかく覚えるのが早いです。未経験でスタートして、もちろん随分勉強もしたのでしょうが、昨年のうちに既に、かなり難関の資格試験にストレートで合格しました。
仕事ぶりもまじめで、あとは、翔太のことをよくご存知の皆様でしたらご納得のところと思いますが、彼の人当たりの柔らかさ、ふわっとしたところが非常に良い面に出ておりまして、お客様から信頼を勝ち得ています。
彼らしさが表れている出来事がありまして、九州で大きな地震があったときに、翔太は出張で鹿児島にいたんです。地震の一報を聞き、あわてて安否確認で電話をすると、「地震?はい、揺れましたね」みたいな、地震など何処吹く風といった調子で、黙々と高所での検査を行う翔太がおりました。何というか、物事に動じない男とでも言いましょうか、鈍感とでも言いましょうか、しかしたしかにこれは彼の大きな武器だと感じた瞬間でございました。
結婚の運びとなり、こうして今、門出となる日を迎え、晴れ姿の翔太を見ていますと、私も感動と共にこれまで以上に翔太が活躍できる機会を作っていかねばと、経営者として身の引き締まる思いがいたします。
「結婚生活は長い旅のようである」とは詠み人知らずの詩(うた)ですが、たしかにその道のりは平坦なときも起伏が大きいときもあると思います。しかしながら、どんな道も二人で歩いていけるという事実そのものによって、もう幸せは約束されたようなもので、あとはどれだけ笑顔を大きくしていくかだと思います。翔太と千尋さんなら、きっと大きな大きな笑顔で、明るい家庭を築いていけると思います。
職務柄、出張が多く、千尋さんにはご迷惑をおかけすることもありますので、私が言える立場ではありませんが、翔太には千尋さんといる時間を大切にしていただいて、家庭のあたたかさを目一杯感じてほしい、そして、家庭で得たエネルギーを、また仕事のほうでも発揮してほしい、そのように思っています。
生涯にわたる幸せを得た翔太と、これからも職務を共にできることを楽しみにしています。
改めましてお二人のご多幸をお祈りし、また確信し、私のお祝いの言葉とさせていただきます。
本日は本当におめでとうございます。
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