父親が我が子のことを人前で話すのはそう多くはありません。結婚披露宴での挨拶がその数少ない機会です。小さい頃は体が弱くして心配していたこと、会社を継ぐには未熟なこと、この謝辞は、実は結婚する息子さんに話しているのかもしれません。
皆様、本日は新郎新婦のために足をお運びいただき、誠にありがとうございました。今日というよき日を迎えることができましたのも、ひとえに皆様方の、温かい励ましとお力添えの賜物でございます。皆様のもとで本日の結婚披露宴が滞りなく行われましたことに、大きな喜びと安堵の気持ちに包まれ、この時を迎えております。
思えば、生まれつき体の弱かった孝昌は、小さい体に何度も手術をし、皆様のお力で生かされてまいりました。親はいつまでたっても子供の親でございまして、大人になった今でも、ふと体のことを考える瞬間がございますが、そんな親の気持ちはよそに、たくましく育ってくれたと思っております。
この度、杏さんという素晴らしい伴侶に恵まれ、私どもとしましてはこれ以上の喜びはございません。守ってやらねばという思いのあった孝昌にこうして守るべき大切な人ができましたことは、本人にとっても何よりの力になることでしょう。平凡でいい、温かく、お互いを信頼し合える、そんな家庭を築いていけるよう、見守っていこうと思います。
今後は、この若い二人に、力を合わせて会社を切り盛りしてもらいたいと思っておりますが、なにぶん、まだ社会に出て時間が経っていない未熟な二人でございます。至らぬ点も多く、ご迷惑をおかけすることもあろうかと思いますが、どうかこれからも温かく見守っていただき、叱咤激励(しったげきれい)をいただけましたら幸いでございます。
家庭においても、仕事においても、二人が力を合わせて大きく成長できるよう、両家一同、謹んで皆様のお力添えをお願い申し上げます。
そして二人には、幸せで充実した毎日を送ることによって、皆様へのご恩返しにさせていただきたい、二人にはいただいたご恩を倍返しにも十倍返しにもしてほしいと思います。
結びに、ご臨席いただきました皆様のご健康とご多幸を願いつつ、両家を代表いたしまして、御礼の言葉とさせていただきます。
本日はお忙しいなか、誠にありがとうございました。
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