上司が部下に、自分の結婚式のスピーチをお願いすること自体、信頼している表れだと思います。そんな思いを、部下は気概に感じないはずがありません。
【はじめの挨拶】
2009年10月。「みらくる☆コーヒー」に入社し、初めての赴任先である花小金井店で、僕は草野さんと出会いました。初めての出勤に緊張するなかで感じた、草野さんの第一印象は、とても真面目そうでまっすぐな人、というものでした。
一緒に働いてみると、草野さんはやはり見た目どおりの真面目な人で、まるで自分のことのように熱心に指導してくれました。どんな業務にも俊敏に対応し、なにをしても皆のお手本。アルバイトの皆からも頼りにされています。
草野さんは多摩永山店に異動されてからも僕のことを気にかけてくれて、わざわざ様子を見に来てくれることもありました。
それでいて、仕事とプライベートとのスイッチの切り替えによるギャップが激しく、お酒の席ではムードメーカーとして、いつも場を盛り上げてくれます。
頼れる兄貴肌の草野さんには、悩んでいることも自然と打ち明けることができて、僕は、そのあたたかさにいつも励まされてきました。
そんななか、望美さんとのことは知っていましたが、お付き合いを始めてから、まだあまり時間が経っていないなかでの結婚でしたので、「早いなあ」と不意を突かれた思いでした。
「喧嘩するほど仲が良い」という言葉がぴったりのお二人には、お互いに素直な気持ちで、手を取り合って歩んでいってほしいと思っています。また、お互いにお互いの素直な気持ちを伝えることができるお二人の関係は、とても貴重なものだと、近くにいた僕はずっと感じていました。
その距離感は、お二人だからこそだと思いますので、ずっと大切にしていってください。
ただ、ひとつ。草野さん、お酒はほどほどに。飲みすぎて、スイッチが入って、望美さんと大きな喧嘩をして、ご機嫌を損ねてしまわないように気をつけてください。「喧嘩するほど」とは言っても、やはりお二人には仲睦まじい姿が一番です。
いずれ子宝にも恵まれ、お二人が大好きな猫を、いっそ十匹ぐらい飼って、笑顔の絶えないあたたかい家庭を築いてゆかれることを、心から願っています。
【締めの言葉】
※この例文は著作権法で保護されています。
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