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社長の息子の結婚式で述べる上司のスピーチ 例文

time 2017/10/19

社長の息子が結婚する。自分は上司にあたり、息子のことは小さい頃から知っていて、よく遊んであげた。将来の社長だからこそ、上司としてしっかり育てていこうという思いがあり、また、幸せになってもらいたいという思いがあります。

【はじめの挨拶】

元伸君という呼び方はどうにも恥ずかしく、慣れませんので、こういう改まった席ですがいつもどおり元伸と呼ばせていただきます。

さて、私ども富山ペイント工業株式会社は一般住宅や店舗をはじめとした建物の塗装を行っている会社です。
社長の長男である元伸のことは彼が幼いころから成長を間近で見守ってきまして、まあなんと言いますか、ワンパクという言葉が本当に良く似合うヤンチャな男の子だった元伸は、ずいぶん親を、そして私を困らせたことがたくさんありました。

高校を卒業して仕事を手伝い始めた頃からちょっと顔つきが変わってきまして、親の大変さというのが分かったのでしょう、仕事に真剣に取り組むようになりました。
今、28歳という若い年齢ですから、キャリアとしては10年です。職人の世界ではようやく腕が温まってきたくらいの頃ですので、まだまだこれからスキルアップする余地をたくさん残しています。
これまでそうだったように、これからもひた向きに仕事に取り組んで、近い将来、富山ペイント工業を引っ張っていく存在になってほしいと思いますし、何事にも一生懸命な元伸にならできるに違いないと私は考えています。

これまで、元伸とは自分の家族と同じくらい多くの時間を過ごしてきました。そんな元伸が、明日美さんという最愛の人、そして愛娘の未悠木ちゃんと人生の晴れ舞台に立っていることに、私は感激しています。それと同時に、「あんなに小さかった子が、もう家庭を持つ年になったか」と、しみじみ思ってしまいます。

これからも長い人生は続いていきます。それは長い時間ですので、今日のように心から喜びを感じる時もあれば、悩んだり、大変に思う時もあると思います。ですが、元伸のなかにある「家族を支えよう、守っていこう」という強い気持ちがあれば、それが力になってどんな事でも乗り越えていけるはずです。
そう思うと、職人の世界も人生も同じだと思うんですよ。毎日コツコツ仕事に取り組んで経験を積んでいく。自分の腕が上がったなんて、自分では気が付きにくいんですが、ふと、何かの拍子で「できるようになってるよなあ」と感じることができます。

人生でもそうです。自分が今やっていることが正しいかどうか、自分はしっかり人生を全うしているかどうか、やっぱり自分ではなかなか気が付きづらい。でもある日、目いっぱいの充実感を感じることができます。
だから、すぐには結果を求めずに、粛々と自分が与えられた役割を果たしていけば、おのずと立派な結果が元伸のもとにやってくるんじゃないかと思います。
その結果というのはほかでもない、職人としての自信であり、明日美さん、未悠木ちゃんの笑顔という安らぎです。

元伸が自分の腕を磨いている姿、その腕で家族を幸せにしている姿、その両方がいつも見られることを楽しみにしています。

【締めの言葉】

※この例文は著作権法で保護されています。

 

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わかやま新報の取材。

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