上司が部下である新婦のことを話す際、仕事ぶり、実績などを褒めてあげるのがいいですね。とくに仕事ぶりは、結婚後の家庭での行動や考え方にも繋がることですので、新郎の両親や親族が出席していることを考慮すると、かなり効果的です。
ただ、気をつけなければならないのは、あまりに仕事のことだけになりますと、「家庭的ではないのではないか」という漠然とした空気が会場に漂う可能性があります。男性(新郎)であれば、仕事一辺倒でもよいのですが、女性(新婦)の場合ですと、お仕事以外の部分にも一定程度触れたほうが、ご出席の皆様にいい印象を与えます。
美辞麗句を並べたてるのではなく、女性としての際立つ長所などを丁寧に褒め、職務への熱意だけでなく、新婦自身の優しさや人柄なども紹介すると、和やかなスピーチになります。
注意しなければならないことは、スピーチの際の新婦の呼び方です。
「いつも職場で呼んでいるように呼ばせていただきます。」といって「◇◇子」などと呼び捨てにする場合があります。スピーチを読む上司が女性であれば問題ありません。ですが、男性であれば、もしかしたら新婦の両親、親族はもちろんのこと、新郎側にも不快感を与えてしまう可能性が、決して高くはありませんがゼロではありません。
ですから、じゅうぶん考慮したほうが得策です。
「◇◇子」と呼ばれているということは、新婦は可愛がられていると捉えることができます。職場で可愛がられているというのは良いことです。いっぽうで、やはり結婚披露宴当日、第三者が聞いたときに不快に思う方もいる可能性もゼロではありません。
この辺の判断は難しいところですが、最終的には、発表者である上司(あなた)のキャラクターによるのではないかと、私たちは考えます。
もし、ガハハと笑う豪快な上司であれば、ある意味呼び捨てが似合いますし、反対に、すごく穏やかな(明らかにさん付けをしそうな雰囲気の)上司であれば、呼び捨ては似つかわしくないように思います。
この辺は、明確な答えがありませんので、また、呼び捨てで読んではいけないというルールもありませんので、「自分だったらどちらが望ましいだろう」と一度考えてみるのがいいですね。
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