高校時代からの友人である新婦と発表者。一緒にいるのが当たり前。何でも話せて、頼りになって、離れていても気持ちはそばに。そんな大切な新婦に贈る、あたたかい気持ちが詰まった祝辞です。
華鈴さん、光一さん、ご結婚おめでとうございます。ご両家、ご親族の皆様におかれましても、本日のご良縁、誠におめでとうございます。
ただいまご紹介に預かりました蓮池と申します。ご臨席の皆様を前に、少し緊張していますが、一言お祝いの言葉を贈らせていただきたいと思います。
また、こういった改まった席ではありますが、二人のことは親しみをこめて、リンコ、コウちゃんといつもどおりに呼ばせてください。
リンコと初めて会ったのは、高校の吹奏楽部の部室でした。ふわっと優しそうな感じだなあという第一印象どおり、リンコは本当に優しくて、そして部活も勉強もいつも一生懸命で。朝練のときには、毎日誰よりも早く登校して、全道大会出場という目標に向かって人一倍頑張っていました。
今、頭の中の卒業アルバムを開くと、一番に聞こえてくるのは、爽やかな夏の朝、まだ誰もいない校庭に響く、リンコの吹くサックスの音です。見えてくるのは、毎日が楽しくて、二人でいるのが当たり前で、いつも笑い転げている私たちの姿です。
どんな会話もまっすぐに聞いて受け止めてくれるリンコには、何でも話せました。落ち込んでいるとき、悩み事を抱えているとき、元気がないとき、リンコはいつも勇気付けてくれて、そんな優しさに私は何回も助けられました。本当に感謝しています。
就職してから青森に住んでいる私にとって、地元はとても遠くなってしまいましたが、リンコが友達で居続けてくれることで、帰る場所はいつも近くにある、どこにいても大丈夫、という安心感がわいてきます。
そんなリンコから結婚するって聞いたときは、すごく嬉しく思ったのですが、反面、大切な友達がとられちゃうみたいで、少し寂しい気持ちにもなってしまいました。
でも今日、こんなにきれいで輝いているリンコの姿を見たら、ただただ幸せになって欲しい、その気持ちでいっぱいです。
リンコの優しさに甘えてばかりだった私が言うのもなんですが、以前リンコに「コウちゃんもリンコに甘えてるんじゃないの?」って聞いたことがありました。そのときリンコは、「年下だけどけっこうしっかりしていて、頼りになるの」って話してくれましたね。
それを聞いたとき、すごく安心しました。穏やかなリンコと、とっても優しくて頼りがいのあるコウちゃん、二人ならきっと笑顔のたえない、楽しい家庭を築いていくと思います。近くに住んでいたら、二人のあたたかい新婚生活からでてくる、まったりゆったりした癒しのエッセンスを毎日でももらいに行きたいぐらいです。
リンコと出会って、今日までたくさんの素敵な時間と思い出を共有することができたことは、私の人生にとって一番の宝物だと思っています。これからも、リンコと一緒に過ごせる時間を大切にして、この宝物をもっともっと輝かせたいです。
リンコ、今までありがとう。そして、これからも変わらず仲良くしてね。また時間を合わせて、ご飯でも食べながら、幸せな生活のことを聞かせてください。
なのでコウちゃん、たまには私にリンコを貸してくださいね。
二人がキラキラ輝く明るい未来を迎えられることを心から願って、私のお祝いの言葉にかえさせていただきます。
リンコ、コウちゃん、今日は本当におめでとうございます。
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