近所のお姉さんが結婚。小さい頃、かわいがってもらった記憶が走馬灯のように頭の中をめぐり、尊敬の念、感謝の念、そしてお祝いの気持ち、ご近所という特性が出ているたくさんの幸せが詰まった例文です。
麻ちゃん、徹くん、ご結婚おめでとうございます。
ただ今ご紹介を承りました山田です。今日の麻ちゃんはすごく綺麗で徹くんも綺麗な格好をしていて、いつもとは違う二人なので少し緊張しますが、私から一言お祝いのメッセージを贈らせてもらいます。
私の家と麻ちゃんの家は徒歩30秒とかなりのご近所さんです。私が生まれてから、麻ちゃんは毎日家に来て面倒を見てくれて、私はあまり覚えてないのですが、母や麻ちゃんが言うには、私のオムツもよく代えてくれていたそうです。だから、麻ちゃんは私にとって幼馴染というよりも本当のお姉ちゃんという存在です。
小さいときも、そして今でも、私は何かあったら麻ちゃんに電話したり、話を聞いてもらったり。麻ちゃんはいつも的確なアドバイスをしてくれて、すごく頼れて。血は繋がっていないけれど本当に自慢のお姉ちゃんです。
でも、良いことばっかりだったら面白くないと徹くんに言われたので、ひとつ麻ちゃんの意地悪だったことの話を披露したいと思います。
それは小さいときのこと。4歳ぐらいだった私は、麻ちゃんの真似ばっかりしたり、同じ物を欲しがったり。いつも麻ちゃんの後ろについてばっかりいたので、麻ちゃんや麻ちゃんのママには「金魚のふん」って呼ばれていて、私はそのときは「金魚のふん」って「二人でひとつ」って意味だとずっと思っていて。「私は麻ちゃんのふんなの」と喜んでみんなに話していたよね。小学校に行って初めてその意味が分かって、皆に笑われてすごく恥ずかしい気持ちになりました。なぜもっと麻ちゃんは早く教えてくれなかったのかなと、あのときは少し麻ちゃんのことが嫌いでした。
麻ちゃんは小さい頃から私をずっとからかっては楽しんでいて、それは大人になった今でも変わりません。でも、そんな意地悪な麻ちゃんのことが私はすごく大好きで、六歳も違うのに小さいころからずっと変わらない関係でいてくれることに本当はすごくすごく感謝しているし、すごくすごく尊敬しています。
麻ちゃんはこれからもずっと私の憧れで、そして、麻ちゃんと徹くんは私の憧れの夫婦です。徹くん、お姉ちゃんをよろしくお願いします。
私は今日の結婚式がすごく楽しみで、もうひとつ楽しみなことがあります。それは今、お腹の中にいる二人の赤ちゃんが産まれたとき。麻ちゃんは小さい頃、ずっと私の面倒を見てくれたよね。だから次は私が麻ちゃんの子供の面倒を見てあげるね。そして、私も麻ちゃんみたいにその子に頼られて、尊敬されて、憧れになってもらえるお姉ちゃんになりたいと思います。絶対私はそうなるように頑張るから、麻ちゃんも頑張って赤ちゃんを産んでね。
家族三人、仲良く過ごしていってくれることが私の一番の願いです。
麻ちゃん、徹くん、今日は本当におめでとう。
ずっとずっと仲良く、私の理想の夫婦でいてくださいね。
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