例文の概要
叔父と甥、社長と社員、2つの関係性がある親族代表の挨拶の例文です。
実際にご発表を控えている方(あなた)は、親族代表と捉えるのか、社長と捉えるのか、あるいは両方なのか、この辺の整理が必要になってきますね。なお、下記は親族代表の立場に重きを置いています。
例文
裕太がまだ小さかった頃のことを、今でもよく覚えています。
私の事務所に遊びに来ては、模型をのぞき込んだり、図面を興味深そうに見たりして、「これ、どうやって作るの?」と、目を輝かせていたのが印象的でした。
そのうち「将来、建築の仕事がしたい」と言うようになり、大学では建築を専攻。卒業後はすぐに私のところに来るのかと思っていましたが、「まずは外の現場を見て学びたい」と、あえて別の建設会社で設計の経験を積みました。その姿勢に、私は内心とても感心していました。
数年後、彼が改めて「今なら胸を張って、叔父さんの事務所で一緒にやりたい」と言ってくれたときは、本当にうれしかったのを覚えています。
それからは、同じ設計士として、数々のプロジェクトを一緒に担当してきました。最近では、市役所の新庁舎という大きな仕事を共に任されました。
若い彼の発想と、私の経験とがうまく噛み合い、意見がぶつかることもありましたが、そのたびに議論を重ね、互いの力を信じて前に進んできました。完成したときには、「ああ、こんなにも信頼できる仲間が、身内にいるんだ」と誇らしい気持ちになりました。
そんな裕太が、今日、美咲さんというすてきな人生のパートナーを迎えること、本当に心から嬉しく思います。
美咲さん、裕太は頑固なところもありますが、真っ直ぐで、責任感が強く、なにより人を大切にする人間です。どうか、これからの人生を、笑顔で、肩を並べて歩んでいってください。
おふたりが築いていくこれからの家庭が、しっかりとした土台の上に、温かく、しなやかに、伸びやかに広がっていくよう、心より願っております。
【締めの言葉へ】
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