異業種からの転職で入社してくれた新郎。仕事に対する熱い思いで怪我を乗り越え、今では社にとってなくてはならない頼もしい存在に成長。今後の活躍への期待と、幸せな結婚生活を心から願って述べる祝辞です。
幸太郎くん、美咲さん、ご両家の皆様、本日はご結婚誠におめでとうございます。
私ども株式会社東山川建設は、法面工事やアンカー工事を行う会社で、新郎の幸太郎くんは現場の責任者として活躍してくれています。
幸太郎くんは飲食店からの転職で、全く畑違いの場所に飛び込んできてくれた勇気に心を動かされ、一緒に働いてもらうことになりました。
まだ入社して間もないころだったと思いますが、幸太郎くんと一緒に出ていた現場で、彼が落石で膝に怪我をし、一か月ほど入院してしまったことがありました。私は「ああ、これで幸太郎くんは仕事をやめてしまうだろうな」と半ばあきらめていたのですが、復帰後、彼は何事もなかったように、また現場に立っていました。このとき、普段は物静かな幸太郎くんの、内に秘めた根性と、意志の強さに大変感動したのを、昨日のことのように思い出します。
それから十年が経ち、彼は現在、外国からの研修生たちのまとめ役として、大変重要な役割を担ってくれています。国籍も文化も違う国から来た研修生とコミュニケーションをとり、仕事を教えるのは、なかなか難しいと思うのですが、幸太郎くんは持ち前の誠実さを発揮し、とてもうまくやってくれているようです。研修生たちも彼を信頼していることがわかります。きっと蔭でいろいろ努力してくれているのでしょう。彼の成長を実感し、とても頼もしく思っています。
また、幸太郎くんはよく食べます。その食べっぷりは見ていて気持ちいいほどです。あまりお酒は飲まず、常に目上を立てるなど気遣いも細やかで、彼は本当に今どきの若者なんだろうか、と疑いたくなります。幸太郎くんはプライベートについてあまり話しませんが、彼の表情を見ているだけで、楽しい結婚生活を送っていることが想像でき、私も嬉しくなります。
今後、幸太郎くんにはさらに活躍してもらわなければなりません。専務の後藤くんと一緒に、会社を益々盛り上げていってくれることを期待しています。一つだけ心配があるとすれば、幸太郎くんはまじめゆえに、自分の中で考えすぎるところがあることです。悩みや困り事があれば、どうか私や後藤くんを頼ってください。ともに考えることで、開ける道もあるはずです。仕事のことは私たちと解決して、家庭には持ち込まず、美咲さんとの生活を第一に考えてくださいね。
これから先、幸太郎くんと美咲さんには、楽しいことや嬉しいことがたくさん待ち受けていると思います。一方で、現在の情報化社会の中では、道に迷うこともあるかもしれません。しかし、幸太郎くんには強い信念と、これまでに培った実績があります。どうかそれらを大切に、自分自身の道を切り開き、進んでいってください。そして、美咲さんと助け合い、支えあいながら、自分たちで、自分たちの幸せをつかみ取っていってください。私たちはいつも応援しています。
【締めの言葉】
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