例文としては、建設会社の社長さんによる結婚式のスピーチ、いわゆる主賓の立場です。
今回は、あえて話し方を重視した書き方をしています。
下記の記事と合わせてお読みいただきますと有用です。
私ども吉川建設は、団地やマンションのリフォームや改修工事の足場を組み、解体する仕事を請け負っております。
光一くんとはもう七年くらいになります。私が、足場屋を運営しつつ、廃品処理、回収に関して研修に訪れた先でのことでした。見ての通り、このハンサムな風貌です。一目見るなり、「コイツ、足場の仕事やらないかな」と思ったのをつい昨日のことのように憶えています。
その後、福島の復興作業に赴(おもむ)くことになったときに、再会し、助っ人に名乗りを上げてくれたのが、光一くんでした。親方として、仕事の全部を任せることができ、まさに「自分の目に狂いはなかった」という感じです。あの時から現在に至るまで、その気持ちに変わりはありません。
当初は、足場屋の仕事にはそれほど興味がないと言ってましたが、「楽しい」という言葉が聞けて、本当に嬉しかった。足場屋名利に尽きます。
彼から、更に嬉しい一報、この結婚の話です。ようやく一歩踏み出すんだな、と感慨深く、また誇らしく思いました。こうして二人を見ていると、本当にお似合いで、光一くんからよく聞いていた由佳さんの自慢話が走馬灯のように浮かびます。
光一くんは、きっと仕事が終わると、家に直行するタイプだと思います。見かけによらず(笑)、生真面目なヤツです。お酒も飲まないので、ちょっと物足りないのが玉に瑕(きず)、なんて言うと、そこが彼のいいところだと、由佳さんに叱られそうですね。二人らしい楽しい家庭を築いてください。
時には、喧嘩することもあると思います。でもいつか、その喧嘩をプラスに思う日がきっときます。思う存分、喧嘩したら、しっかり修復もしてください。
そして、由佳さんという伴侶を得て、仕事の方も更に躍進してくれると確信しています。経験をしていくたびに、研修生や協力会社との関係で責任が重くのしかかるかもしれませんが、その中で、踏ん張りながら、人との繋がりの大切さを学んでいってもらえたらと思います。
人を知ることは容易ではありませんが、自分を知ることもそれ以上に難しいことです。でも、光一くん、何事も普通じゃ面白くないと思いませんか。普通だと、普通の結果しか生まれない。他人と同じじゃなくていいし、もっと突き抜けて、高みにだって行ける。光一くんなら、きっと、できるはずです。
楽しみにしていますよ。
【締めの言葉】
※この例文は著作権法で保護されています。
下記のページで、多数の例文をご用意しています。