「私(わたし)」
当然ながら、自分のことを言う、一人称です。
(ちなみに、英語でいうとIです)
今回お伝えしたいのは、この「私(わたし)」という単語が、
スピーチの良し悪しを決めるというお話です。
「私(わたし)」の数がスピーチの中に多く含まれているものほど、
それは、ダメなスピーチだということです。
特に、主賓の立場では。
どういう意味かと言うと、とても単純です。
自分の経験、自分の気持ちをよく話す内容になればなるほど、
私は~、私は~
というように、「私(わたし)」が多くなります。
披露宴のご出席の皆様は、何も主賓の演説を聞きにきているわけではなく、
新郎新婦をお祝いするためにいらっしゃっています。
ですから、お話すべきなのは、新郎側であれば、新郎のお仕事のことであったり、
会社の皆さんで食事に行ったときのことだったりするわけです。
新婦の場合でも同じです。
スピーチをする人が、しかも披露宴のドアタマに発表する主賓の立場の人が、
自分の経験談や思いをとうとうと述べても、ご出席の皆様は、
そのお話にはぜんっぜん興味がありません。
が、しかし、結構そんな方、多いんです(笑)
自分のことが好きなのはわかりますが、それは時と場所を選びましょうよ、
と言いたくなる人って、近くにかならず一人はいますよね(苦笑)
ちなみに、自社の紹介をするのに、
「私ども○○は~、弊社では~、当社では~」
というのも同じです。
ご臨席の皆様が知りたいのは、新郎新婦のお仕事振りであり、
会社の説明ではありません。
(ここは重要ですので、後日掘り下げてお伝えします)
今、あなたがご自身で原稿を作っているのなら、
一度「私(わたし)」の数を数えてみてください。
10個以上あれば、それは良くないスピーチです。断言します。
いっぽうで、主賓が自分の考えを述べてはいけないということではありません。
あくまで結婚する社員のことを述べる、それに付随して、
あなたの結婚生活の先輩としての経験、
人生の先輩としての(または上司としての)考えをお話しするのは重要なことです。
新郎新婦に結びつかないような、
自分が悦に入るような内容は控えましょうね
ということです。
これを押さえていただくと、
「私(わたし)」を使う回数は決して多くならないはずです。
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