まれに、「乾杯の挨拶と祝辞ってどう違うんですか?」というご質問をいただきますので、その違いを整理して記します。
・発表のタイミングが違う!
順番的には、
新郎新婦の入場→司会者からの紹介→新郎側・新婦側それぞれの主賓の祝辞→乾杯の挨拶
です。
意外に思われるかもしれませんが、乾杯の挨拶って初めじゃないんです。主賓の祝辞よりもあとに行われるんですね。
・状況が違う!
乾杯の挨拶では、ご出席の皆様に手元のグラスを持って起立することを促し、最後に乾杯の音頭を取ります。披露宴当日、祝辞や余興は複数の方が行うことは珍しくありませんが、乾杯の挨拶ばかりは1度きりです。乾杯の音頭を機に、いよいよ宴(うたげ)が始まりますので、主賓の祝辞とはまた違った緊張感があります。
ボスから乾杯の挨拶。 pic.twitter.com/sIsCHmzbZR
— 苗村健 (@naemura) 2014, 6月 29
・締めの言葉が違う!
乾杯の音頭を取りますので、締めの言葉が異なります。
祝辞の場合ですと、「おめでとうございます。」で締めます。ちなみに「ご清聴ありがとうございました。」は間違いです。
いっぽう乾杯の挨拶の場合は、ご出席の皆様に起立を促し、唱和を促して、「かんぱーい!」となります。
・発表時間が違う!
もともと、祝辞にしても乾杯の挨拶にしても「発表時間は何分でなければならない」というルール付けはありません。(くわしくはこちらをご覧ください。 主賓の発表時間は何分か?)
とは言え、じゃあ何分でもいいのかといえばそういうわけではなく、乾杯の挨拶の場合は、皆さん、待ってらっしゃるわけです、「かんぱーい!」するのを。ですから、長々話してしまいますと、「長いね。まだかな乾杯」感が会場を包み込んでしまいますので注意が必要です。
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社長による結婚式の乾杯の挨拶 例文
会社の上司による結婚式の(少し面白い)乾杯の挨拶 例文
友人による結婚式での乾杯の挨拶 例文