とつとつと話される素っ気ない言葉の中にでも、小さな光を放つ「想い」の種は必ずや宿っているのです。
今回の依頼者様は、耳鼻咽喉科を開院なさっているお医者様兼院長様であり、医院にお勤めされている看護師さんのご結婚をお祝いする為の挨拶をご依頼いただきました。
実のところ、こちらの依頼者様から結婚式の祝辞をご依頼いただくのは今回が四度目であり、過去三度とも同じ医院に勤められている看護師さんをお祝いするご挨拶で、列席者もほぼ同じ顔触れ、お仕事の内容などにも大きな差はなく、要するに、どのご挨拶も似たような印象(極端を言えば、違うのはお名前だけ、といったような)を与えかねないケースでした。
これまでも出来る限りの工夫はしてきたのですが、コミュニティが小さなケースではどうしようもない場合があり、原稿作成者としても頭を悩ませるところなのです。
四度目である今回、依頼者様からは、これまでとはガラリとアプローチを変えた挨拶内容にしてほしい、とのご要望をいただきました。
それを踏まえてのインタビューだったのですが、これまでのご依頼時に比べ、かなりトーンダウンされているご様子が気になりました。新婦となられる方への熱量が、格段に少ない印象を受けたのです。
こうなると、祝辞の作成には少々手こずります。よくあるハウツー本にあるような、型通りの当たり障りないご挨拶になってしまいがちです。それではせっかくご依頼いただいた甲斐がない。
ただ、熱量が少ない、というケースはままあります。考えてみるとある意味当然で、結婚式や役員挨拶など、多くの人にとってそれらは「非日常」であり、どうしていいか戸惑う、何を話せばいいか分からない、だから「想い」が表面に浮上してくるまでに何層ものベールがある。結果、とつとつとした話し振りになるのですね。真剣であるからこそ、戸惑いも大きい。
こんな時にはインタビュー音声を幾度か聴き返し、角度を変えて耳をそばだててみます。聴き手であるこちらの固定観念も解きほぐします。
そうして注意深く、森に分け入るようにして、お話しを幾度か聴き直していると、ある瞬間「ふっ」と小さな光が見えてくるのです。これを逃さないようにする。光をたどり、掘り下げてゆく。
どのような話し振りであろうとも、たとえ熱量が少ないと印象した場合でも、必ず「想い」は息づいています。私たちは必ずそれを見つけ出します。
大丈夫、お任せ下さい。
誰の中にもお気持ちは、あふれているものです。
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