レゲエ音楽という共通の楽しみを見つけた友人がみせた、最高にカッコイイ姿と少し情けない思い出話をしながらも、温かく守り祝う、そんな内容になっています。
智也の友人を代表して、僕、櫻井から祝福のメッセージを贈らせてもらいます。
智也とは高校のときに仲良くなって、以来、いろんな遊びを教え、学びあい、共にこなしてきました。おもろいと感じるところが同じ、笑うタイミングが同じ、これが最大の共通点であり、智也と多くの時間を共有してきた理由だと思っています。
なかでも一番はまったのが、レゲエ音楽。
それまでヒップホップばかり聴いていた智也に、「絶対お前ならよさがわかる」と勝手に決めつけCDを貸しまくったのが、新たな遊びの始まりでした。
予想通り、「これが俺の好きな音楽や」と言い出した智也を連れてクラブへ通う毎日。気の合うやつと好きな音楽を爆音で聴きながら時間も忘れて騒ぐ、そんな至福の時間を過ごしながら、本場ジャマイカへ行くっていう夢ができた。それを達成するため、智也と僕は仕事に励み、それでもクラブへ通うことは忘れなかったためか、寝る時間がないほどに働きました。
その結果、去年の夏に念願叶った僕たちは、町中で鳴り響くレゲエに心打たれながら最高の夜を過ごした。昔から格好つけの智也は、そんな最高の夜に「俺、結婚しようと思う」って過去最大の格好をつけた。
男の自分も惚れそうになったほど、あの夜の智也は格好よかった。
付き合いが長い分、ダサい姿や情けない顔もたくさん見てきたけど、間違いなくあのジャマイカでの夜、僕は知らないけど智也がさっちゃんにプロポーズをした夜、そして今、さっちゃんを隣にして堂々としている今夜の智也は格好いい。
褒めすぎたから、ひとつ智也の失敗談を披露すると、ジャマイカで買ったさっちゃんへのお土産を、買った店に忘れて飛行機に乗り、さっちゃんには「楽しすぎて、お前にお土産買うの忘れたわ」とか言ってたけど、あの土産物買うのに何時間待たされたことか、そして忘れたことに気づいたときのあの泣きそうな顔。
さっちゃん、智也ってそういう男です。そういうところも全部含めて、絶対幸せにしてくれると思うから大丈夫だよ、って智也にプレッシャーをかけときます。
智也、これからもおもしろいこといっぱいしながら歳とっていこうな。
そして、来年生まれる二人の子どもにも、おもしろい遊びをいっぱい教えることが今の僕の楽しみです。
智也、さっちゃん、結婚ほんとにおめでとう。
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