友人代表として二人がスピーチする。手紙を書いて、その前半を一人が、後半をもう一人が読む内容。新婦と三人でずっと一緒に過ごしてきたからこその内容です。
勇くん、麻美、ご結婚おめでとうございます。
今日は、お二人にとっての特別な日。そんな日にここにいることができて、私たちはとても嬉しいです。
私たちのたくさんの「おめでとう」の気持ちを込めて、手紙を用意してきましたので、読ませていただきます。
麻美へ
麻美と私たちは高校一年生のときからの付き合いですね。色が白くて、思わず触ってみたくなるような、フワッとしたおもちみたいなほっぺたがとても印象的だったのを覚えています。
いろんなことを話した私たちだけど、話している内容なんかどうでもよくなっちゃうぐらい、麻美のおもしろい笑い方が、さらにまた私たちの笑いを呼んで、おかしくていつも笑いが絶えなかったね。
このおもしろさをもっと広げたいと思った私たちは、麻美の笑い声を着信音にしてみたり、本屋さんで流して周りの反応をみてみたり、今思い出してみてもおかしくなってしまいます。
さすがに勉強は笑って済ませることはできなかったから、そんなときは、麻美にわからないところを教えてもらいながら、というかかなり麻美頼みなところがあったけど、おかげでどうにか試験をクリアすることができました。
私たちの関係は家族同然で、学生時代から全然変わっていなくて、いろんな話を朝まで一緒にしたり、そして、思い立ったらディズニーランドへでも、初日の出を見に行くのでも、どんなところへでも一緒に行きました。
私たちの知っている麻美は、涙を見せない強い気持ちを持った人です。でも、今まで絶対泣きたくなるときがあったと思うし、辛いと思うこともあったと思います。
それを見せないのが麻美で、そんなふうに強い気持ちを持っているから、笑顔が、そして笑い声が何より魅力的なんだと思います。
結婚の話はね、正直、すごくびっくりしました。あのとき、麻美からの電話を私が勇くんに渡して、それが結婚のきっかけだったかと思うと、運命ってホントに分からないものというか、何かの少しのことでできあがっていくものなんだって、麻美の幸せそうな顔を見ていて、余計に思えてきます。
二人の出会いに関係できたと思うと、私たちもたくさんの幸せをもらったように感じるし、これからもずっとそばで二人を見守っていきたいと思っています。
優しい勇くんなら大丈夫。きっと麻美のことを幸せにしてくれると思うよ。
私たちがしっている麻美らしく、いつも笑顔で、そしていつもの笑い声が聞こえる、温かい家庭を築いていってください。
これからも、たくさん話をして、一緒に笑って、楽しい時間を過ごしていこうね。
麻美、今日は本当におめでとう。末長くお幸せに。
中田亜紀 朝倉舞より
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