カラオケ店で共にアルバイトをしていた新婦と私。ある日、甘い歌声の持ち主が来店されました。猛烈な攻撃をする新婦。キューピッド役?になった立場からのお祝いの例文です。
ユキ、ヒロさん、結婚おめでとう。今日はユキの綺麗なドレス姿を近くで見ることができて本当に嬉しいです。
でも、いつもとギャップがありすぎて、正直、少し戸惑ってもいます。
たしか、初めて出会ったのは高校生の頃だったよね。
学校は違ったけど、バイト先が一緒で、しょっちゅうメールをしたり、一緒に遊んだりしていました。
カラオケ店でバイトしているだけあって、すっごく歌うのが好きで、
よくバイト終わりに歌って帰ったよね。
時にはデュエットをしたり、パフェを賭けて点数を勝負したり・・・。
二人とも負けず嫌いだから、何曲も延々と歌って喉をからしたこともあったね。
楽しい時間はあっという間だったけど、あの頃のことは今でもよく覚えています。
毎日バイバイって手を振るのが寂しくて、もっといっぱい一緒にいたくて、
「ユキの高校に転校する!」って駄々をこねたこともあったっけ。
でもそんなことは出来るわけもなく、毎回バイト先で会えることだけを楽しみに過ごしてきた3年間。
さらに私たちのバイト人生を楽しくしてくれたのが、来店されたヒロさんでした。
ヒロさんの部屋から聞こえてくる甘い歌声に私たちは日々惹かれていました。
ヒロさんのところに注文の品を届けるときは、わざと慎重に商品をテーブルに置いたり、積極的に挨拶をしてみたり。
そうしているうちにヒロさんも私たちのことを覚えてくれて、思い出すたびに「青春してたなあ」って懐かしくなります。
そんなとき、二人が思いを通わす素敵な出来事がありました。
私が休んでいるあいだ、ユキがドリンクを提供したときヒロさんがユキに“TRUE LOVE”を歌ってくれたそうで。
ユキはこの話をすっごく嬉しそうに話してくれました。見た目キリッとしたヒロさんが歌っているこのGAPを想像しただけで、私も聞きたかったーっと未だに悔しいです。
でも、今日こうして二人が並んでいる姿を見ていると、あの日、空気を読んでシフトを入れなかった自分を褒めたいというか、なんというか。
とにかく、ユキもヒロさんも幸せそうで本当に嬉しいです。あれからずっと仲良くしてきている二人だから、この先の生活もきっと、いえ、絶対に大丈夫だと思います。
でもやっぱりヒロさんの歌う“TRUE LOVE”が聞きたい。3人でカラオケに行こうよ!!
ユキ、いいでしょ?私からのお祝いの一曲も披露するから2人とも楽しみにしていてくださいね。
その代わり、私はユキの惚気話も愚痴もなんでも聞いてあげるつもりでいるから、また時間を合わせて一緒に遊びに行こう。
結婚をして家庭を持つようになっても、ユキとは今までどおり、遠慮なく冗談を言い合って、楽しく過ごせる関係でいたいと思っています。これからもよろしくね。
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