いよいよ全国的に梅雨入り。ですが、梅雨入りが発表された途端、なんだかとてもいいお天気が続いています。今のうちに青空を堪能しておきたい今日この頃です。
さて今回は、若くて未婚の上司から、新郎である部下への結婚式のスピーチ 何を話せばいいの?というお悩みです。
シチュエーションとしては、「部下が結婚することになり、主賓としてスピーチをすることになった上司。まだ30代と若さの上に自分は独身なので、結婚生活のアドバイスや人生の教訓なんておこがましいし、そうなると主賓として、何を話すべきなのか分からない」というものです。
かつての日本企業では、結婚する部下は20代、主賓の上司は40代以上の妻帯者、というケースが大半でした。しかし最近では、IT業界を中心に20代、30代の若い社長が起業した会社も珍しくありませんし、こうした会社では「上司」という立場の人たちもやはり、20~30代が多いようですから、このようなお悩みを抱えている人も増えているかもしれませんね。
「お袋、胃袋、堪忍袋、の三つの袋が・・・」といった話はそれなりの人生経験を積んだ年配者なら深イイ話になりそうですが、若い人ですと付け刃的な違和感が生じてしまうかもしれません。しかし、立場を考えれば「さすがだね」と思ってもらえるようなスピーチをしたいし・・・、などと考えれば考えるほど、悩みは深くなりそうですが、この原因はズバリ!結婚式におけるスピーチへの誤解です。若い人の場合、ありがたいアドバイスって必須ではないんですよ。
結婚式のスピーチで一番大切なことは、新郎新婦への「おめでとう」や「幸せになってね」という祝福の気持ちです。「若いし、独身だし」と真剣に悩んでしまう人は、きっとまじめで心が優しいのだと思います。そういう上司だからこそ、一緒に喜んでほしいし、お祝いしてほしいと思ってスピーチをお願いされたはずですから、等身大の自分の言葉で、心からのお祝いの気持ちをお伝えすればいいのです。
結婚する部下と年齢が近い、ということは、「幸せ」というものについての感覚もよく似ているはずですし、自身が結婚していなくても(あるいは現段階で結婚願望がなくても)、理想のライフスタイルを念頭におきながら、「こんなふうに過ごしていってほしいなあ」という気持ちを伝えてさしあげれば、まごころのこもった言葉のひとつひとつを新郎新婦は喜んで受け止めてくれるはずです。
とはいえ、主賓のスピーチは注目度も高いし、会社の代表としてご挨拶するわけですから失礼のないように堂々と大役を務めあげたいですよね。
結婚式のスピーチですと、一般的には、冒頭で何を話し、次は何、最後は何、という流れ(構成)がほぼ決まっていますし、「切れる」「別れる」など、使ってはいけない言葉も決まっています。まずはそうした「ルール」をおさえておくとよいでしょう。
新郎新婦へのお祝いの気持ちや、幸せな結婚生活への願いを述べる部分はスピーチのクライマックス。「幸せになってほしい」「こんな結婚生活ならきっと笑顔で過ごせるはず」ということを、心の中から生まれた素直な言葉で表現してみてください。
結婚式のスピーチは、新郎新婦にプレゼントするこころの花束です。本当の祝福の気持ちからにじみ出る言葉の温かみや優しさはご臨席の皆様にもきっと伝わって、会場を穏やかな感動で包むことができるに違いありません。
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