新郎側の主賓による結婚式のスピーチ。今回は、新婦側に主賓のお立場の方がいないため、新郎側の主賓が乾杯の挨拶をするというシチュエーションです。そのため、内容は実質的には「祝辞+乾杯の挨拶」の形になっており、また、挨拶をするのが新郎側の主賓お一人であることから、通常よりも長めのご挨拶となっています。
なお、今回の例文では、大正時代から祝いの場面で使われる乾杯の音頭を採用しています。(フィクションです)
吉田くん、晶子さん、このたびはご結婚おめでとうございます。
私どもは金・プラチナ・ブランド品などの訪問買い取りを行なっておりまして、新郎の吉田くんは、お客様のお宅におうかがいして品物の査定を行なう査定員として頑張ってくれています。
お客様の大事な品物をお取り扱いさせていただくわけですので、査定員には信用が第一に求められます。その点、吉田くんは入社当初から、私どもの期待以上にきっちりと丁寧に仕事をしてくれていて、安心して任せることができています。
来月から営業を開始する新店舗も、吉田くんにお任せすることになっており、非常に楽しみにしているところです。彼は以前から「自分の店を出したいんです!」と熱く語っていましたので、その夢が叶う形になります。ただ、店を出したいと言っていたから吉田くんに任せることにしたわけでは、決してありません。吉田くんには力があります。豊富な知識と、驕らずに勉強する向上心があります。また、弊社のこともすごく思ってくれています。そういった彼の仕事に対する真摯な姿勢、やる気、実力、すべてを総合して、吉田くんであれば絶対に良いお店にしてくれるという全幅の信頼感からお願いしたんです。
そんな中での本日の結婚式は、まさに明るい未来への入り口です。ビシッと決めた吉田くんの姿に、心からの祝福と応援の気持ちでいっぱいになっております。
これからお二人の新しい生活が始まりますが、足並みを揃えて、一歩ずつ歩みを進めていってほしいと思います。それぞれの道を歩んできた二人が生活を共にするわけですから、新しい発見をしたり、意外な一面を垣間見たり、お互いのいろんな顔を見つけられると思います。それを嬉しい、楽しいと感じられることもあれば、時には気持ちがすれ違ってしまうこともあるかもしれません。
そんな時こそ、思いやりです。相手の気持ちになって考えて行動することで、こうしてほしかったんだ、こんな気持ちだったんだと理解できます。そうしてお互いへの理解を深めていくことで、夫婦の絆はより強くなり、優しくて温かい家庭を築いていくことができるはずです。
吉田くんとしては、一家の大黒柱になり、ますます仕事に熱が入るのではないかと思いますが、晶子さんの支えがあるからこそ、仕事も頑張れるものです。家庭のこと、晶子さんのことを第一に考えて、毎日を二人の笑顔でいっぱいにしていってください。
そうして家庭で得た安らぎを職場での力に変えて、吉田くん色のお店を作っていきましょう。私も、他のスタッフたちも、幸せいっぱいの吉田くんと、これからも一緒に仕事ができるのを楽しみにしています。
それでは乾杯の音頭に移らせていただきます。
皆様、お手元のグラスをお持ちいただきまして、その場でご起立くださいますようお願いいたします。
ご準備はよろしいでしょうか?
それでは、
「あー、めでたいめでたい、めでたいなー はいっ」
(会場全体で)「めでたいめでたい、めでたいなー それっ」
「あー、めでたいめでたい、めでたいなー はいっ」
(会場全体で)「めでたいめでたい、めでたいなー ほらっ」
「あー、めでたいめでたい、めでたいなー」
(全員で)「かんぱーい!」
本日は本当におめでとうございます。
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