結婚式が終わって、新婚旅行に行って、そしていよいよ新郎新婦の結婚生活が始まる。
ひと昔前は、この流れが当たり前のようでしたが、どうも今はそうではないようです。
入籍をして、一定程度、3ヶ月とか半年とか、時間が経過してから結婚式を挙げるというのが珍しくなくなってきました。
その結婚式で、主賓の立場だったり、友人代表だったり、親族代表だったり、それぞれの立場でスピーチを述べる方には、気に留めていただきたいことがあります。
(って、もしかしたらお気づきの方が多いかもしれませんが)
はなむけの言葉で、
「これから新たな生活を始めようとするお二人に・・・」
という文言があります。
これから新郎新婦にはこんなふうに生活をしていってもらいたい
こんな家庭を築いていってもらいたい
希望に満ちた人生を送っていってもらいたい
このお気持ちを伝えるとき、
これから新しい生活を始める・・・。
ん?もう結婚生活は3ヵ月前から始めてるんだけどな??
という疑問が出てきます。
つまり、実際にはもう結婚生活は始まっているわけで、結婚式を境にして、新しい何かが始まるわけではないということですね。
この場合の判断の仕方としては、2つ考えられます。
1、結婚式を挙げた日から結婚生活が始まるという考え方
これは、形式的に結婚式を起点として、結婚生活が始まるという捉え方です。
「本日を機に、お二人は新しい生活を・・・」
という言葉が当てはまります。
2、もう結婚生活は始まっているという考え方
これは、もう実際に結婚生活が始まっているのだから、実態に則した文言にしようという捉え方です。
「お二人は、すでに新しい生活を始めており・・・」
という言葉が当てはまります。
どちらが正しいというものではありませんので、スピーチをする方のお好みで決められるのがよろしいです。
ただ、何らかの理由があって、もう入籍は1年以上も前で、1年(またはそれ以上)が過ぎての結婚式ということでしたら、さすがに「これから新たな生活を始めようとするお二人に・・・」というのは違和感がありますので、これは実態に則したほうがいいですね。
これらは、子供(赤ちゃん)のことにも関係してきます。
最近はできちゃった婚が多いですが、すでに結婚生活が始まっている場合では、妊娠していることは話しても問題はない場合が多いです。おそらく、できちゃった婚なのかもしれませんが、結婚生活が始まっているということで、できちゃった婚であるかどうかがうやむやになるため、話しやすいというのがあるのだと思います。
もちろん、もう生まれている場合や新婦が臨月でおなかがポンポンになっている場合であれば、式当日お話してもいいはずです。なぜなら、生まれている状態ですと、まさに子供がいますからね、ママ(新婦)の手に抱かれて。
臨月の場合でもパッと見でわかりますから(って臨月じゃなくても、妊娠から時間が経過していれば、パッと見でわかります)、お話してもいいはずです。
なんだか、おなかポンポンなのにできちゃった婚だから言わないほうがいいと言って、全っ然触れないのも、かえって「できちゃった婚はダメ」って口に出さずに言っているようなものです。(言葉に出さずに心で思うってところが、なんだかヤ~な感じです。)
いずれにしても、この辺は、ナイーブなところですので、話してもいいかどうか、一度、新郎新婦に聞いてみたほうがいいですね。
スピーチの作成を希望される方はこちらをご覧ください。 作成サービスのご案内ページ