旅行会社社長が、社員(新郎 営業部)の結婚披露宴で述べるスピーチ。会社代表らしく、厳かで、それでいてやさしく、社員である新郎を褒める内容に仕上げているのが特徴です。
ただいまご紹介にあずかりましたスズキタ旅行の鈴北でございます。本日はこのようなおめでたい席にお招きをいただきまして、厚く御礼申し上げます。
ご臨席の皆様をさしおき、誠に僭越ではございますが、一言お祝いの言葉を述べさせていただきます。
どうか皆様ご着席ください。
新郎・渡辺祐樹君、新婦・美佐子さん、ならびにご両家の皆様方におかれましては、心よりお祝い申し上げます。
さて、渡辺君が入社されたのは、六年前になります。採用面接のときから真面目で礼儀正しく、また旅行業に対し熱い想いを持っていたことから、私どもはすぐに採用を決め、入社していただきました。
私どもは、主に海外個人旅行を扱っておりますが、そのなかで、渡辺君は営業部主任として、旅行プランの企画、営業、運営まで幅広く担当してくれています。従業員三十名の小さな会社ですので、一人でいろんな業務をこなさなくてはなりませんが、渡辺君はどの業務にも真摯に向き合い、その仕事ぶりからお客様や取引先からの絶大な信頼を集めています。
海外の個人旅行は、行先も目的もお客様によって異なり、お客様からはいろんな希望やリクエストが寄せられます。時には、難題をお預かりすることもあります。しかし、それらすべてを受け止めて満足のいく旅のプランを提案するのが私どもの仕事です。渡辺君はその職務をしっかりこなして、必ず希望を最大限に叶えるプランを提案します。
旅行を終えられたお客様は、笑顔でこうおっしゃいます。「楽しかったです。また渡辺さんにお願いしたい」。そのため、渡辺君にプランを決めてほしいがためにリピーターになってくださるお客様もたくさんいらっしゃいます。それは、ひとえに渡辺君の真面目な人柄、そして努力を怠らない仕事への真摯な態度によるものだと思います。
「人生は旅のようなもの」とよく言われます。旅と同じく人生も、楽しみが多いいっぽう、多くの困難がつきものです。これからの結婚生活においても、楽しみと同時に困難に出会うこともあるでしょう。しかし、お客様からの難題を解決して、たくさんの笑顔を生み出してきた渡辺君なら、美佐子さんを笑顔いっぱいにしてくれることは、容易に想像できます。
美佐子さんには本日はじめてお目にかかりますが、明るくお優しい方とお見受けしました。どうかその温かい笑顔で、眼差しで、渡辺君を包んでいただき、いつも健康で充分に力を発揮できるよう支えていただきたいと思います。
お二人の門出に、そして輝かしい未来に、心からの祝福とエールを贈り、私のお祝いの言葉とさせていただきます。
本日は誠におめでとうございます。
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