「世間が休みのときに忙しいのが私たちの業界ですので、夫婦でゆっくり話す時間があまり取れない、ということもあるかと思います。」
とある店舗の店長さんが、同じ店舗で勤める部下(新郎)への祝辞で述べた一文です。
正しいと思いますか?本当にそう思いますか?
っていうと、誤りがあるのが見え見えですが(笑)、そうなんです、一見正しいように思えるこの一文は、意味を考えていただくと、ちょいと軌道修正しないといけない箇所があるんです。
カフェでも、洋服屋さん、本屋さんでも、「お店」と名の付くところの業務は、たいてい日曜・祝日が書き入れ時ですので、普通に仕事をします。
その代わり、月曜日が休みだったり、水曜日が休みだったり。最近は仕事の仕方も多様化していますので、シフト制で毎週お休みの曜日が異なる、なんていうのもありますね。何ヶ月も休みがないのは、流行のブラック企業でお仕事をしているからかもしれません。
でもね、それと夫婦の会話の時間の多い少ないに何が関係あるんでしょう?
あんまりうまくリンクしないです。
なんかヘン。だって、その代わり、月曜日が休みだったり、正月が終わって仕事がひと段落したら、遅ればせながらのお休みに入って、と、要はお休みの日が暦の上でのお休みと違うというだけですからね。
暦の上ではディセンバー〜♫ 能年玲奈 pic.twitter.com/MJqT7N3nmk
— 能年玲奈 お気に入り画像☆ (@nonen1232) 2014, 5月 15
これはどうやら言葉足らずになっているのが原因ですので、ちょいと足してやりますと、
「世間が休みのときに忙しいのが私たちの業界ですので、ご夫婦でお休みの日が異なりますと、ゆっくり話す時間が取れない、ということもあるかと思います。」
これで意味が通じる内容になりました。
つまり、日祝仕事が問題じゃなくて、夫婦で休みの日が違っているというのが、会話を少なくする原因なんだよということですね。
まあでも、「ゆっくり会話をする時間が少ない」のと「ゆっくり会話をすることが少ない」では、少々意味が変わってきますが(笑)
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→保育園の園長のスピーチ。プライベートで一緒に食事もする仲の良い新婦へ