依頼者様の会社で働いていた新郎は、家業を継ぐ決意をして退職し、現在お父さんの会社で修業中です。
家業と聞いて思い出したのが、ケンちゃんシリーズという古~いテレビ番組です。
1970年代、よい子向け番組の代表的存在だったケンちゃんシリーズは、家が自営業という設定で「すし屋ケンちゃん」「ケーキ屋ケンちゃん」「おもちゃ屋ケンちゃん」・・・と、出演しているメンバーはあまり変わらないのに毎年家業を変えて続いていたホームドラマです。
それを観ていた子供の頃は、家がお店屋さんというのは何とも楽しそうで魅力的だったものでした。そして何の疑いもなくケンちゃんもお父さんのお店を継ぐものだと思っていました。
幼稚園の頃は「大人になったら何になりたいですか~?」と聞かれると、「トラックの運転手」や「消防士」など、お父さんの職業を挙げる男の子が何人かいて、きっといつも頑張ってお仕事をしてくれているお父さんが世界で一番カッコよく見えていたのだと思います。
ところが成長するにつれ、自分のなりたいものも変わっていくもので、親に反発をする年頃には、とりあえず親とは違う事をしようなどと考える時期もあります。
お医者さんの息子が医学部へ入るために猛勉強しているのを見て、学校も職業も自由に選べる気楽な家でラッキー♪と思ったものです。
家業といっても、家族経営のものから従業員がたくさんいる会社まで色々ありますが、継承しなければいけないものがある家は、親子関係も大変そうです。
子供がめでたく家業を継いだとしても、大きな会社や芸事の世界では「親の七光り」という言葉や重圧がつきまとい、何かと苦労があるでしょうし。
以前、俳優の香川照之さんが、歌舞伎の家に生まれた者の使命として九代目市川中車の襲名を決意されたという会見をテレビで観た時は、悲壮感すら漂っていて、代々続いてきた家業を継ぐというのは並々ならぬ決意と強い意志が必要なのだなと感じました。
お店や会社が100年続くのは全体の5パーセントに満たないと言われているくらい、長く続けていくのは難しいことです。
そんな、経営者の多くが頭を悩ませる後継者問題ですが、息子が家業を継ぐ決意をしてくれた新郎のお父さんは本当に幸せだと思います。
また、挑戦する勇気を持った新郎は、いつもニコニコして誰からも愛される人柄なので、きっとお父さんの意思を上手に引き継いで、看板を守り発展させていってくれることでしょう。
ところで、依頼者様の会社のある福島からは、復興支援の御礼ということで毎年かわいい起上り小法師が送られてきます。
転がしても転がしても元気に立ち上がる起上り小法師は、子供のオモチャかと思っていましたが、もともと会津の殿サマが作らせた伝統工芸品で、会津地方では毎年初市の縁日で家族の人数より一つ多く購入し、神棚に飾って一家の繁栄と一年間の無事を祈る縁起物でもあるそうです。
何度倒しても起き上がって来る。そんな元気が人にも会社にも必要ではないでしょうか。新郎もこの起上り小法師の「七転び八起き」の精神で、自分の決めた目標に向かってたくましく活躍していって欲しいものです。
がんばれ!二代目。
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