親族代表のスピーチ。
甥や姪、いとこが結婚するときに発表するのはよくあることです。
本日、お客様とのお電話でのヒアリングを行っていて感じたことですが、実は親族代表のスピーチって難しいんじゃないかと言うことです。
難しいといっても、私たちが作成するのが難しいのではなく、お客様が結婚する新郎または新婦との思い出をお持ちでいらっしゃるかどうかが難しいのではと言うことですね。
実際に作成のご依頼をいただいた、こんな事例があります。
新婦:姪。29歳
発表者:叔父(新婦の母親の妹の旦那にあたる)
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小さい頃、自分の息子と、姪と姪の姉、二人の母親とともによくキャンプなんかにいった。
家はあまり近くなかったが、日曜日なんかは一緒に食事に出かけていた。
小さい頃の新婦は、元気一杯で、ホントに「元気」という言葉が当てはまるくらい、快活な子だった。
中学生になって以降は、大きくなってきたこともあり、お年頃になってきたこともあり、あんまり一緒に遊びに行ったり、食事にいくことはなくなった。
それ以降は、お盆や年末年始に会うくらい。
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これを見て何かお感じになることはありませんか??
そうなんです。
非常にスタンダードな叔父と姪の関係なんですよ。珍しいものではなく、ホントによくある関係。
よくよく考えてみれば、高校生になった姪と叔父や叔父夫婦と一緒に遊びに行ったり、御飯を食べに行ったりと、全くないということはないでしょうけど、でもやっぱり少ない、珍しいですよね、そんな関係。
となると、
大学や専門学校に行き、社会人になり、仕事で喜びや大変さを感じ、彼氏ができて、(もしかしたらその彼氏とお別れして、別の彼氏ができて)結婚することになる。
なんていう流れの中の細かなことを、叔父は知る由もないわけです。
では、そんな叔父が親族代表として姪の結婚式で何を話すのか??
これです、難しいのは。
上記の例で行くと、生まれてから小学校の高学年くらいまでのことと、年に数回会う程度のことしか、叔父の中には情報がないわけです。
そのため、
「何を話していいかわからない・・・」
となってしまうんだと思います。
私たちの作成の立場から言えば、確かに情報としては少ないですが、少なくとも
1、生まれてから子どもの頃のこと
2、現在までの、年に何回か会うこと
これらがありますので、その時々でどのようなお気持ちだったかを精査すれば厚みのあるものになります。
つまり、たとえば、自分の奥さんの妹さんに娘が誕生したときの気持ち、たまに会う姪が心身ともに成長していくことについての思いなど、です。
それに加えて、これからの姪のことや、あとは親族代表の立場としてお伝えする内容など、情報を整理していけば、しっかりとしたスピーチ内容になります。
すいません、細かいところは私たちの「ご飯の種」になりますので、お伝えするのは控えさせていただきますが、いずれにしても、そもそもスピーチを姪から頼まれたということは、叔父と姪の距離感が近い、または過去に近かったことを表していますので、「話す内容がない」わけではなく、難しいのは難しいですが、「見つけづらいんだけど、探せばある」はずです。
→親族代表の例文