何で結納をするんだろう、なんて考えることもなく、
結婚式から逆算して半年前に、当たり前のように結納を交わしました。
だから、今どきの結納事情を知ってちょっと浦島太郎の気分です。
新聞に、おととし結婚した人のうち結納を行ったのは、
首都圏、東海で2割程度、関西では3割弱とあったからです。
一番の理由は、仲人を立てないケースが
ほとんどになってきたからのようです。
確かに私たちも仲人を立てましたが、
その当時「仲人って必要なの?」と感じたのは覚えています。
結納の品にどんなものがあったかよくは覚えていませんが、
母から、共に白髪になるまで仲睦まじくっていう意味があるんだよ、
とか、こんぶは子宝に恵まれるようっていう願いが込められているんだよ、
とか、そんなことを言われたことは覚えています。
でも、その結納の品は実家のたんすの上に、
風呂敷に包まれたままになっているのが現実で、
まさに形だけだったなあと思う一方、そのときの写真を見ると、
七五三の大人版のような雰囲気で、自分でも笑ってしまいます。
結納に限らず、昔から行われてきた儀式には、
何かしらの理由があるはずなのでしょうが、
いつの間にか、理由ありきではなく、
形ありきになってしまっているような気がします。
震災後、すぐ近くにあるのに、今まで見過ごしていたものに
価値を見出すことが多くなりました。
形式化しているものでも、少しずつ形を変えながら、
新たな意味が吹きこまれていくのかもしれませんね。
さてさて、結納ですが、これまでの形を残しつつ、
指輪の交換や友人の列席もある「婚約式」
という新しい形も出てきているそうですよ。