気がつけば9月に入ってからもう10日も過ぎてしまいました。
暑い暑いと思っていたこの夏も、いつの間にか田んぼの稲穂は
金色に色づき始め、夜になれば涼しい風が網戸を通して家の中に
吹き込まれてきます。耳を澄ませば秋を感じさせる虫の声が
聞こえてくるのですが、ちゃんと季節は移り変わりつつあるんだな、
と思うと、何となくこの夏を振り返ってみたくなります。
いくら早起きしても朝のさわやかな時間は本当に短く、
すぐに強い日差しが差し込み、流れる汗をそのままに朝の家事に追われた日々。
日焼け止めをときに塗り忘れながらも、熱中症を心配しながら息子の
サッカーを応援した週末。毎日30度を超える気温にうんざりしながらも、
こうやって過去になっていく夏は本当に愛おしいものです。
そしてまた、夏の終わりを告げるかのように、息子のサッカー仲間の
一人が、明日退団してしまいます。
真黒に日焼けしながら、ボールに一生縣命に向かう姿がとっても印象的で、
ゴールに向かって真っすぐ伸びた左足は、放ったシュートと同じくらいカッコよく、
今でも鮮明にその姿が焼き付いています。
そして、お母さん似の雰囲気で話すかわいい表情も。
今、作成している祝辞の依頼者様からこんな言葉がありました。
「一期一会を大切にしたい」と。
何かと忙しい毎日を送っていると、近くにいても、遠くにいても、
会っている時間には限りがあるので、本当にその通りだなと思います。
だから少しでもささやかなことで笑っていたいな、とも思うのです。
今年の夏の暑さを思い出すとき、必ずこのラブリーな親子がチラチラと
登場することでしょう。
そして依頼者様はこんなことも。
「思えば叶う」。
また会える日を楽しみにしています。