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結婚式のスピーチ?披露宴のスピーチ?

time 2011/05/31

結婚式のスピーチ?披露宴のスピーチ?

スピーチを発表するのは披露宴なのに、なぜか結婚式のスピーチと言ってしまうのはなぜだろう。それはね・・・

 

もうずいぶんスピーチ作成を行っているが、以前からひとつ気になっていることがある。
それは上司や友人代表、主賓、来賓などでスピーチを述べる際、

 

「結婚式のスピーチ」

と言ってしまうことである。

 

作成のご依頼をいただく依頼者様も、私たちもまた、ごく自然に「結婚式のスピーチ」という。

 

しかし何かヘンである。

 

よく考えてみれば、結婚式ではスピーチをしない。

結婚式というのは、一般的にチャペルを愛を確かめる厳かな式典のことを指す。

 

外国人の神父さんが前に立って、

「スーコヤーカナルトキモ、ヤッメールトキモウ」

というあれである。

 

スピーチというのは、結婚式のあとの披露宴で述べるものである。

 

そのため、

「披露宴のスピーチ」

が正しい。

 

披露宴というのは、まさに新郎新婦をご臨席の皆様にお披露目する宴(うたげ)である。

ケーキ入刀をしたりキャンドルサービスをしたり、友人からの出し物や最後の新郎の挨拶など、華やかかつ感動的なものだ。

 

ただ、なぜか「披露宴のスピーチ」というと違和感を感じる。

 

「大学時代の友達の結婚式に行ってくる」

とは言うが、

「大学時代の友達の披露宴に行ってくる」

とは言わない。

 

いっぽうで、

「大学時代の友達の結婚式に行ってくる。でも式には出ずに披露宴だけだよ」

とは言う。

 

これらの、一般家庭で使われていそうな会話から察するに、

 

おそらく結婚式という単語には、「結婚式」そのものと「披露宴」、その両方の意味が含まれているからだろうと思う。

 

いやはや、言葉というのは難しいものである。

 

そんなことを思いつつ、今日もやっぱり「結婚式のスピーチ」と言っている私である。

 

 
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