「食育」という言葉を聞くようになってからどれぐらい経つでしょう。
日々の献立や幼稚園のお弁当に悪戦苦闘していた私にとって、
「やっぱりそこか」と、避けては通れない道に立たされた、
と感じたのを覚えています。
国の食育推進評価専門委員をやられている、服部幸應さんが
「ライフステージに応じた連続した食育の推進を」
とおっしゃっていました。
食べ盛りの子どもを抱える我が家は、作る側にとっては、
食のライフステージのピークにいる気がします。
にわか誕生会をやったときには、なるべく温かいものをと思うと、
座って一緒に食べるより、まさしく給仕係。
意外にそう割り切ってしまうと、食べてもらえることが嬉しくなったりして。
「バクバク食べる人がいるから、作り甲斐があるでしょ」
なんて生意気なことを言われても、確かにその通り、とも思えてきます。
服部さんはこんなこともおっしゃっていました。
「お母さんは子どもの精神状態に大きな要素となります」と。
そのときの精神状態でご飯作りが手抜きだったり、
逆にレパートリーを増やそうかなと思ったり、
アップダウンな私から見ると、世のお母さんたちは本当にすごいなあ、と思います。
家族には食で栄養を、自分自身には食べものからはもちろん、
また違ったものから、栄養を取り入れながら、
このピークを乗り切って行こうと思っています。