先日、お客様から上司のスピーチのご依頼。
とても可愛がっている部下の結婚式でスピーチを述べることになったとのことで、
スピーチの依頼があったことを照れくさそうにしながらも嬉しさがにじみ出ておりました。
そこで当社にご依頼をいただき、お打ち合わせ後、私どもは気合を入れて作成しておりました。
納品を翌日に控えたころ、お客様からお電話が。
まさかの転倒。左足首の複雑骨折という診断が下り、式への出席ができなくなってしまいました。
手術日から結婚式までまだ2週間の時間がありますので、出席できなくもないスケジュール感ですが、「松葉杖をして出席するのもなあ」となりまして、欠席が決まりました。
「一生の不覚!」
敵方の罠にかかって攻め落とされた武士の大将(将軍)だけが似合うと思っていたこの言葉を、お客様がとても悔しそうにおっしゃっていました。
楽しみに、かつ、気合が入っていらっしゃっただけに、お客様としてはとても残念だったかもしれませんが、考えようによっては、部下からすれば信頼している上司に自らの結婚式への出席とスピーチを頼んでいたところ、直前になって上司がコケて複雑骨折して欠席するという、今後10年経っても20年経っても、「あの時僕の式に出席できなくて」なんていう、記憶に残る出来事をやってのけたわけで、それはいわば持ちネタを得たわけですので、案外、良い事もあるものだということで、お客様は納得されていらっしゃいました。
欠席が決まったところで、スピーチを司会者に代読してもらうことになり、原稿を修正して、その後、無事にお客様から結婚する部下に、そして結婚する部下から式場に原稿が渡り、当日、円滑に読み進められました。
結婚式でじかにスピーチをする場合と、欠席をして司会者の方に代読をしてもらう場合とでは、少し原稿のアプローチを変える必要があります。
ポイントとしては、欠席しているという事実です。これをどう扱うかによって、ニュアンスが変わってきます。
結婚式を欠席して、代読をしてもらいたい方向けに、スピーチの原稿を作成しています。