10年以上通っている美容院は、美容師さんがひとりでやっている、
看板も料金表も、よくある外国の女の人の写真もないお店です。
ちょっとまとまった時間がかかるようなときには、
好きなDVDを観せてくれます。
この間は、ぱっと目に入った原田芳雄さんの作品「大鹿村騒動記」を観ました。
ストーリーは村に伝わる歌舞伎をこよなく愛し、
自身も仲間たちと一緒に稽古をする毎日なのですが、
そのなかで、言いたい放題の仲間たちの人間臭さが描かれています。
主演の原田芳雄さん扮する男性は、
一人身で食堂を経営しているのですが、そこに現れたのは・・・。
駆け落ち、アルツハイマー、性同一性障害、などなど、
どれかひとつだけでも十分映画のテーマになりそうですが、
ここではすべて起こるのです。
きっと誰しも、映画や小説に表せるような経験が
あるかもしれません。
何も特別なことばかりじゃなくても、
友達や恋人とのたわいもない日常の連続のなかにでも、
いくらでもあるかもしれませんね。
格好いい、きれいな、または人生を積み重ねた味のある役者さんたちに
演じてもらい、そこに音楽が流れれば、
日常が画として切り取られていくのかもしれません。
そう考えると、結婚式は、主役は本人たちにしかできないもの。
人生のなかの大切なワンシーンにしたいものですね。
そのお手伝いが少しでもできればという気持ちで、
原稿の作成に取り組んでいる、今日このごろです。