結婚披露宴が身内のみで行われる場合、新郎父の挨拶にはどのような配慮が必要でしょうか。通常の披露宴とは異なる特別な視点が求められます。
通常の結婚披露宴と身内のみの結婚披露宴の違い
通常、新郎父の挨拶は結婚披露宴の最後(厳密には最後は新郎で、その前)に、ご出席いただいた皆様に感謝を申し上げるものです。しかし、結婚披露宴の出席者が身内のみ(つまり、両家の親族のみ)の場合、この「ご出席いただいた皆様に感謝を申し上げる」という表現は適切ではありません。
なぜなら、両家の親族は新郎新婦の親族であって、「ご出席賜った方々」という外部のゲストではないからです。
分かりやすく言えば、新郎のおじいちゃんとおばあちゃんが出席していたとして、新郎から二人に「本日はお越しいただいて誠にありがとうございました」とは言わないでしょう。おじいちゃんもおばあちゃんも孫の結婚式に出席した、結婚式の準当事者であるからです。
身内のみの場合の感謝の意味
身内のみの結婚披露宴の場合、もちろん感謝をするのは当然ですが、外部から来てくださった方への感謝とは主旨が異なります。
この場合の感謝は以下のようなものになります:
こうして両家が集ってともに祝えることへの感謝
家族同士が一堂に会し、新郎新婦の門出を共に祝福できることの喜びと感謝を表現します。
相手の家と交わることができたことへの感謝
両家が縁を結び、家族として迎え入れていただくことへの感謝の気持ちを伝えます。
新郎父としての挨拶のポイント
身内のみの披露宴では、新郎の父としての立場から、特に新婦側の親族に向けて感謝を伝えることが重要です。もちろん、息子と新婦側の家の娘さんとの結婚を祝うのは当然として、以下の点を意識しましょう:
・両家の結びつきへの喜び
個人同士の結婚ではなく、家と家との結びつきとしての喜びを表現します。
・新婦とご家族への感謝
大切な娘さんを息子の妻として迎えていただくことへの感謝、そして温かく迎え入れてくださることへの感謝を伝えます。
・家族としての未来への期待
これから家族として歩んでいくことへの期待と、末永くよろしくお願いしますという気持ちを込めます。
例文を見てみる:
結婚式 スピーチ 父親の謝辞 例文
https://speech-maker.net/2793
両家代表の謝辞 父親 例文「息子は会社の跡継ぎ」
https://speech-maker.net/2797