よく頑張る部下と、可もなく不可もなくな部下と、あんまり頑張らない部下。
「どこの組織にもいるよね」と感じるのか、「自分のことを棚に上げて」と思うか、そう思うのが上司の役割っぽいから思うのか。
その上司の了見でだいぶ感じ方も変わってきそうな気がします。
さて、社長さんや上司の方の祝辞原稿を作成していますと、毎回、結婚する部下が優秀でよくできる方とは限らないんです。
それが能力の問題であれば仕方がない部分もありますが、やる気の部分ですと、どうもそれは気にかかってしまいます。
心の中で、
「もうちょっと頑張ってくれたらなあ」
「もうちょっと努力してくれたらなあ」
「いてもいなくても、あんまり変わらないなあ」
「正直、違う部署に行ってくれたらなあ」
と思ってしまうのは、あなたや貴方、アナタだけではないはずです。
とはいえ、部下の晴れの日に、仕事ぶりが「まあまあだ」と言うわけにもいきませんが、「よくできている」とも言えません。
それもそのはず。
披露宴会場には、ご親族の皆様もいらっしゃいますし、ご友人もいらっしゃいます。その方々を前にして、「あなたの仕事ぶりはまあまあです」と言ってしまいますと、みんな残念な気持ちになってしまいます。それは新郎も新婦です。
でも実際は「まあまあ」な仕事ぶりですので、そんなときは、「かわす」言い方をするのが円滑です。
「彼自身、まだ迷っている段階にいるようです。」
決して仕事ができない、がんばっていないとは言っていません。なんとなく彼を迷わす理由が存在し、彼の努力不足のせいではないニュアンスが出ます。しかしこの文章で終わってしまっては、ホントに迷っている人というだけになりますので、あとに「ですが、一つの答えを見つけようとしている彼の様子は入社当時と比べて・・・」とポジティブな内容に続ける必要があります。
「さあこれからいよいよ飛躍する時です。」
決して飛躍してはいないんです。また、これから飛躍をするとも言っていません。ですが、決して仕事ができない、がんばっていないという意味にはなりません。まだだいぶ伸び代があるんだよという、いわば応援するスタンスになります。
どんなふうに「かわす」のか。
それは、上司が部下をどのくらい好意的に見ることができるかどうか、その心の余裕のスペースの大小で変わってくるように思います。
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