主賓の立場と言えば、よくあるのが新郎や新婦のお勤め先の社長さん、上司がよくあるケースです。
いわゆる中小企業、とりわけ小規模な会社では社長さんが主賓としてスピーチすることが多くあります。中規模な会社や大きな会社では直属の上司あるいは直属ではないものの、新郎または新婦が属する部署の長が主賓を務めることが多くあります。
いっぽう、大きな会社であれば、社長さんが主賓としてスピーチをすることは非常に珍しく、そもそも若手の社員の結婚式に出席をすることもあまりないのではないかと思います。
と言いますのも、大会社の場合、社員が何百人もいて、社長さんは結婚する若手の社員のことをご存知ではありません。その社員からしても、社長さんと話したことがないというのもよくあることだと思います。
ですから、かなりレアケースではあります。
そのような大会社の社長さんからご依頼をいただくことが、ごく稀にですがあります。しかも、秘書さんとのやりとりではなく、ご本人様と直接お話しをします。
不思議に思いますので、打ち合わせの際に聞いてみるんです。
「貴社様の規模感で、若手の社員さんの結婚式に出席されるのは、ましてや主賓としてスピーチをされるのはどうしてですか?」って。
そうしますと、やはりそれ相応の理由がありまして、たいていの場合、以下のどれかに該当する場合が多いですね。
1、社長が管掌している業務の部署にいる有望な若手社員であること
2、まだ会社が大きくなかった頃からの社員であること
3、できる限り、社員の結婚式には出席をしたいという思いがあること
1と2に共通するのは、社員と言っても社長さんにとってかなり特別な存在であると言う点です。
有望な、平たく言うと仕事がとてもできる会社にとってのちのち重要になってくる社員であるということと、まだ今ほど会社がどっしりする以前から頑張ってくれていた社員さんであるということ、いずれも社長さんにとって、会社にとってスペシャル感がある社員さんということですね。
3については、実際問題、物理的にかなり無理が出てくるのかもしれませんが(社長さんの週末はいつも結婚式になってしまいます)、それでも極力出席をしようという気持ちは、社員さんがたにとっては嬉しいですね。なんとなく、いい雰囲気が漂う会社さんなんだろうなあと思います。
いずれにしてもかなりのレアケースではありますが、まあしかし、会社にしてもどんな組織にしても、トップが自分の結婚式に来てくれるというのは、新郎・新婦にとっては嬉しいですもんね。
結婚という事実によって未来を感じますし、社長さんの出席によって仕事の面でも未来を感じるのではないかなあと思います。
いいことですね。
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