「最後になりますが」は正しい。
結婚式 スピーチにおいて、「最後になりますが」は忌み言葉ではありません。
正しい言葉ですので、ぜひ使っていただきたいと思います。
「最後」というのは、物事の一番うしろの意味を持っています。「最初」の意味と対比していただくとイメージしていただきやすいと思います。
最後 – goo辞書
https://dictionary.goo.ne.jp/word/最後/
辞書で意味をご覧いただくとお分かりのように、これは、まったく忌み嫌われる言葉、不吉な言葉ではありません。
もし、気にしている方がいらっしゃるとすれば、それは気にし過ぎです。
一方で、「最後」に似た言葉として「最期」というものがありますが、こちらは確かに忌み言葉として避けるべき表現です。
最期 – goo辞書
https://dictionary.goo.ne.jp/word/最期/
気にし過ぎはNG
判断に迷ってしまうのは、忌み言葉の明確な判断基準がないためです。
分かりやすく言えば、「なんとなく不吉な、ネガティブな意味として聴衆に伝わってしまう言葉」というところでしょうか。
「なんとなく不吉でネガティブ」と感じるかどうかは個人の感覚に依存します。そのため、気にし過ぎるあまり言葉選びに神経を使い過ぎてしまうのは、スピーチ全体の本質を見失うことにもなりかねません。
「最後になりますが」という表現は、スピーチを締めくくる自然な言葉であり、聴衆に対してネガティブな印象を与えることはありません。それよりも、スピーチ全体が祝福の気持ちをしっかりと伝える内容であることが重要です。
キラキラ輝く、は嫌な言葉ですか?
重ね言葉も結婚式では避けるべきと言われますが、たとえば、
「新婦は今日、キラキラと輝いている」
という表現はどうでしょうか?
「キラキラ」が重ね言葉だからといって、不吉だと感じる方はまずいないでしょう。むしろ非常にポジティブな意味合いが込められています。
つまり、上記と同様に、言葉を重ねていることそのものよりも、その言葉自体に不吉な、ネガティブなニュアンスが含まれていて、聴衆にそのように伝わってしまうかどうかを判断基準にしていただくと健康的です。
というわけで、改めてにはなりますが、結婚式のスピーチにおいて、「最後になりますが」は正しい表現です。ぜひお使いください。