作成のあとがき。
今回は、友人代表のスピーチお酒中心のエピソードです。
全文は下記にあります。
例文全体を見てみますと、お酒のことが中心になっているスピーチの内容です。
説明文のところに書いていますが、
一見すると発表者と新郎のまあまあな感じは大丈夫なのかなあと思いますが、 2人の間柄だからこその思い出ができおり、セーフだと思います。
ということなんですが、お酒の話がエピソードの中心に来ていますので、聞いている方からすると、捉えようによっては「この発表者そして新郎の間柄は大丈夫なのか」と少し心配をされるような部分もあると思います。
発表者と新郎のキャラクター
このスピーチが成立するのは、ひとえに発表者と新郎のキャラクターによっている、と思います。例えば、発表者も新郎もいわゆる固い感じの方であれば、お話の内容がお酒中心のエピソードにすると、そのギャップから「大丈夫かな?」と、聞いている方は疑問に感じると思うのですが、もともと、と言うと変なお話ですが、発表者とお新郎がお酒をよく飲んでいそうな人である場合、あるいは、よく遊ぶ方同士の間柄である場合は、お酒中心のエピソードでも自然に感じます。
ですからキャラクターにもよるところではありますけれども、もう少しオブラートに包んで話すのもいいのかなあと感じます。
例えば、スノーボードに一緒に行ったり大好きなロックバンドのライブに行ったりしたお話は、ここはあえてお酒の話を用いなくてもできる話だと思います。
お酒のお話を絡ませているからこそ意味があると言えばそうなんですが、なくてもスムーズにスピーチが進みます。
そしてこの例文の中で唯一、お酒の話が関係していない箇所というのがUSJに行った時のお話です。
アトラクションに並んでいるとき何を話すわけでもないのですが、無言の時間があっても気まずくならないのが僕たちの関係で
という文言がありますが、これがお酒のお話と並んで、最も発表者と新郎との間柄を表している箇所に感じます。
お酒のエピソードを回収する内容
最後にこのスピーチが成立している理由として、下から2番目の段落で新婦に対して新郎は、
こう見えて結構いろんな思いを1人で抱えているんだ。彼の事をどうかよく見てやってほしい
と話しています。ここでお酒のいわば軽いエピソードが回収されるわけですね。
新郎はなんとなくお酒を飲んで、もしかしたら自堕落な生活をしているように見えるけれども、実はそうではなく、いろいろ考えているんだよ、表面と中身とは少し違うんだよ、ということを話した上で、新婦に対してそういう新郎なので、彼の事をよろしく、という風に言っています。
このお話によって、全てが回収されてスピーチの締めとしては良い形で終わっています。
できばえ
この例文のできばえとしては、お酒のエピソードを持ち出すことで発表者と新郎のリアルな部分を表現することができていますので、そういう意味では良い例文だと思います。
一方で、上記でも触れましたが、少しお酒のお話についてはオブラートに包んでもいいんじゃないかなあと思います。